言語聴覚士が対象としている分野は、ことばや聞こえの問題から、発音や声、話のなめらかさの問題、食べることの問題まで多岐にわたります。ここでは、言語療法士が、具体的にどんな症状に対して治療を行っているのかみていきましょう。
脳卒中や事故などさまざまな原因によって、左脳の言語領域が損傷されたときに起こる「失語症」は、話す、聴く、読む、書くなどの機能に障害を与えるものです。必ずしもすべてが損傷するのではないのですが、そのうちどれか一つできなくなれば、精神的、社会的にも多くの問題を抱える事になりますので、そのケアを行います。
さまざまな病気によって、発音が不明瞭になるなど話すのに必要な機能が障害を受ける「構音障害」は、いくつかの種類があります。例えば、子どもの発達障害の一種「機能性構音障害」は、病気や怪我など医学的な原因がないにも関わらず、一部の発音がおかしいことを言います。
唇や口の中の上が裂ける口唇口蓋裂や、脳に障害が起こる脳性麻痺などが原因となる「器質性構音障害」は、口や鼻、喉などの問題で、正しく話せない症状です。脳出血、脳梗塞等の脳血管障害などにより、唇や舌を動かすための神経の働きが損なわれる「運動障害性構音障害」は、筋肉が麻痺する事などの為に生じる言語障害です。
聴覚の伝達経路に何らかの損傷があることが原因で、聞こえが悪くなる「聴覚障害」は、聞こえにくだけでなく、コミュニケーションをとるのが難しくなったり、情報を得ることも難しくなる場合があります。
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